精子について
精子
精子(せいし)とは、雄性の生殖細胞の一つ。
動物の精子は卵子に比べて小さく、運動能力を有した雄性生殖細胞である。精子の構造は、遺伝情報である核DNA を含有する頭部、ミトコンドリアの集合した中片部、さらに中心小体から伸びた軸糸からなる尾部から構成されている。精子の頭部には、先体アクロソームと呼ばれる部位が存在し、様々なタンパク質分解酵素(アクロシン、ヒアルロニダーゼ)が含有されている。受精において、先体の形態的変化先体反応が、卵子の細胞質を覆っている糖タンパク質である透明帯の通過に関与すると考えられている。一方、中片部および尾部は、鞭毛構造をとっており、それを振動させることにより運動している。精子には、卵子の位置を把握するために、卵子や卵丘細胞から分泌される誘因物質を感知する機能が備わっていると考えられている。
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1日に精巣で作られる精子の数は5000万 – 1億程である。大きさは60マイクロメートルほど(ヒトの卵細胞の大きさは直径100 -150マイクロメートル)。精巣で作られた精子は精巣上体(副睾丸)に運び出され成熟して射精を待つ。精巣上体では、最大10億程の精子が貯蔵できると考えられている。射精1回あたりの精液が含む精子数は個人差や体調面でのぶれも大きいが、通常1億 – 4億程である。ヒトの場合は精原細胞から70日間をかけ分化し、精子となる[1]。精子の寿命は通常空間ではほとんどの場合、数時間程度で死滅するが、頸管内や子宮内、卵管内などでは精子に蓄えられているエネルギーにより、数日程度の生存が可能である。
引用元:ウィキペディア
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